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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科38巻6号

1984年06月発行

文献概要

明日への展開--ヒューマンバイオロジーの視点から 子宮 Ⅱ.内膜

機能性出血と子宮内膜—その治療の実際

著者: 福島峰子1

所属機関: 1秋田大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.523 - P.528

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 正常月経周期では図1の如く間脳—下垂体—卵巣系のリズムのある内分泌変動下にあって,子宮内膜はとくに卵巣ステロイドの直接の影響を受けて日々変化を示す。
 通常,月経発来は性ステロイドの血中レベルが急激に消退するための消退出血であり,内膜の機能層の全面的剥脱であり,それは動静脈吻合部に分布する副交感神経synapsでacetyl—cholinが生成され,らせん動脈→静脈湖間の短絡,動脈の攣縮,静脈性欝血などによる内膜の虚血性壊死によるといわれている。しかしこの変化は性ステロイドとくにestrogen分泌により内膜が再生を開始するので4-5日の中に消失する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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