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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科38巻7号

1984年07月発行

トピックス

月経周期順調な婦人にみる黄体化未破裂卵胞の頻度

著者: 広井正彦1

所属機関: 1山形大学医学部産科婦人科

ページ範囲:P.566 - P.566

文献概要

 「黄体化未破裂卵胞」(luteinizedunruptured follicle, LUF)症候群は,Jewelewicz1)により月経周期の順調な不妊症の婦人が卵子の放出なく排卵の徴候をみたような状態にはじめて用いられた。この状態はラットの卵胞の中にindomethacinやprostaglandin F抗体を注入するとみられることが実験的に確かめられ2),注目されるようになった。
 その後,1978年,MarikとHulka3),Koninckxら4)はそれぞれ独立に内視鏡にて卵巣表面を観察し,排卵時みられるstigmaがなくて黄体形成がみられる症例があることを明らかにし,LUFの早期発見法を明確にした。さらに,Koninckxら4)は腹腔鏡所見に加えて,腹水中のPro—gesteroneや17β—estradiol値は正常排卵例はLUFに比して有意に高値であることを見出し,これもLUFの診断上欠かせないものの一つになって来ている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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