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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科38巻7号

1984年07月発行

文献概要

明日への展開--ヒューマンバイオロジーの視点から 乳腺

乳汁分泌異常とその治療

著者: 森宏之1 合阪幸三1

所属機関: 1大分医科大学産科婦人科教室

ページ範囲:P.581 - P.587

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 非妊時に乳汁漏出がみとめられる患者では間脳・下垂体・卵巣系が抑制されて無排卵・無月経になることは2000年以上も前から知られていた。この本態が高プロラクチン血症によるものであることが明らかとなったのは比較的最近のことで,プロラクチンのRIAが可能となってからである。乳汁漏出がみられる患者の多数が高プロラクチン血症を伴うことから,乳汁漏出症の本態はプロラクチンが深く関与していることは間違いない事実であるが,全ての高プロラクチン血症に乳汁漏出症がみられるわけでもなく,また乳汁漏出症の全てに高プロラクチン血症を伴うわけでもないことから,いまだに未解決な問題がある。
 本稿では,まず非妊時における乳汁分泌についてのべ,ついで産褥期の乳汁分泌異常すなわち乳汁分泌不全についても言及する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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