文献詳細
明日への展開--ヒューマンバイオロジーの視点から 生殖免疫
免疫性不妊症
著者: 鎌田正晴1 苛原稔1 長谷部宏1 山野修司1 木下恒夫1 野田洋一2 森崇英2
所属機関: 1徳島大学医学部産科婦人科学教室 2京都大学医学部婦人科学産科学教室
ページ範囲:P.629 - P.634
文献概要
上記の免疫因子を原因とするヒトの不妊症を証明するためには以下の事実を明らかにする必要がある。すなわち,1)上記抗体が不妊症患者血中あるいは局所に特異的に証明されること,および,2)その抗体の妊娠成立阻止に関与する生物作用をin vivoあるいはin vitroで直接的に証明することである。本稿では,抗精子抗体および抗透明帯自己抗体につき,以上の点を中心として述べる。
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