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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科38巻8号

1984年08月発行

文献概要

原著

HSG所見に及ぼすdanazol療法の効果について

著者: 増崎英明1 石丸忠之1 黄宏駿1 鮫島哲郎1 山辺徹1

所属機関: 1長崎大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.665 - P.668

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 外性子宮内膜症は成熟期婦人に好発してその妊孕性を阻害することが知られている。今回,主として腹腔鏡により外性子宮内膜症と診断された38例について,それらの症状,HSG所見およびdanazolの効果などを検討した。対照群は腹腔鏡により外性子宮内膜症を認めなかった33例とした。その結果,1)症状については,対照群との間に著明な差を認めなかった。2) HSG所見では,子宮の変形と卵管采周囲癒着の両者を認めた症例中の70%は外性子宮内膜症であった。3) danazolの投与により,著明な症状の改善をみた。また,danazol投与前後のHSG像では,子宮所見の改善が54%と最も高率であり,ついで,卵管所見の改善が27%,残像所見の改善についてはわずか9%にすぎなかった。danazolの副作用としては,体重増加(3kg以上)42%,肝機能異常31%,発疹16%などが認められた。また筋疾患などでみられるCPK 値の上昇が85%に認められた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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