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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科38巻9号

1984年09月発行

明日への展開--ヒューマンバイオロジーの視点から 性機能と中枢--その生理と異常

視床下部下垂体系のペプチドホルモン分泌

著者: 味香勝也1

所属機関: 1帝京大学医学部産婦人科教室

ページ範囲:P.683 - P.687

文献概要

 視床下部の神経細胞が多種のペプチドホルモンを分泌していることが明らかになり,かつまたこれらのペプチドが腸管やその他の内分泌器官でも分泌されていることが知られるようになって神経分泌の概念も大きな変貌を遂げた。
 神経分泌系は,作用時間の極く短いまた作用範囲の極く限定された,脱分極と化学伝達物質によるいわゆる神経性調節機構と,作用時間の比較的長いまたある程度広い作用範囲をもつ液性(ホルモン)調節機構の中間的存在として理解されて来た。この調和的役割を遂行するために正中隆起のいわゆる神経血管界面と下垂体門脈系および液性調節の1つの中心として特殊化された細胞集団である下垂体前葉が存在する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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