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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科38巻9号

1984年09月発行

明日への展開--ヒューマンバイオロジーの視点から 性機能と中枢--その生理と異常

LH-RH分泌をめぐって

著者: 三宅侃1 田坂慶一1 大塚志郎1 吉本泰弘1 川村泰弘1 青野敏博1

所属機関: 1大阪大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.695 - P.699

文献概要

 1971年Schallyら1)によってブタのluteinizing hor—mone-releasing hormone (LH-RH)の一次構造が明らかにされて以来,その臨床的応用としてゴナドトロピン分泌異常の診断にLH-RH試験が広く用いられているが,さらに最近ではLH-RHの律動的投与による排卵誘発法も試みられるようになってきた。一方,LH-RHの合成,分泌機構の解明は,LH-RHの測定の困難さと視床下部という実験上の制約のために遅れていたが,近年LH-RHのラジオイムノアッセイが確立され,ヒトや動物における種々な条件下でのLH-RH分泌動態が次第に明らかにされてきた。本稿ではLH-RH分泌についての現在までの知見を整理し,さらにそれらから考察できるLH-RHの分泌調節機序についても述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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