icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科38巻9号

1984年09月発行

文献概要

明日への展開--ヒューマンバイオロジーの視点から 性機能と中枢--その生理と異常 Topics

体重と性中枢

著者: 森憲正1 河野恭吾1

所属機関: 1宮崎医科大学産婦人科学教室

ページ範囲:P.718 - P.719

文献購入ページに移動
 成人期に達すると体重はほぼ一定に維持されるのが普通である。特に意識しなくても消費熱量に応じた熱量を摂取しているからである。この現象は摂食調節中枢による支配とされている。しかし,動物実験によって中枢の存在,調節機能が解明されているが,摂食調節中枢機構を臨床的に判定する方法はない。
 体重変動と性中枢との関係は,ヒトでは体重が異常に増加した肥満症の性機能異常や,異常に減少したるいそう特に神経性食思不振症の性機能の研究から類推されているに過ぎず,体前変動を司る摂食調節中枢と性中枢との関係についてはほとんど不明である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?