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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科38巻9号

1984年09月発行

明日への展開--ヒューマンバイオロジーの視点から 性機能と中枢--その生理と異常

Topics

カテコールエストロゲンと性機能

著者: 河野伸造1

所属機関: 1琉球大学医学部保健学科

ページ範囲:P.720 - P.721

文献概要

 カテコールエストロゲンとは,エストロゲンのA環の2位あるいは4位に水酸基がつき,エストロゲン構造のほかにカテコール核を共有する特異的な物質である。同物質は,すでに約40年前に生体に存在することが証明され,エストロゲンの終末代謝産物で生物学的活性のないものとされていた。
 ところが,近年2—hydroxyestradiol (2—OHE2)のラット視床下部局所への注入でLH分泌が抑制され1),またラットへの全身投与でestroneはLH分泌を抑制するが,2—hydroxycstrone (2—OHE1)は逆にsurgeすると報告され2),カテコールエストロゲンは,その化学構造上の特異性から性中枢においてエストロゲンのneuro—transmitterとしての働きをしているのではないかと注目されている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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