icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科39巻1号

1985年01月発行

ヒューマンバイオロジー--臨床への展開 経口避妊

Topics

避妊用ピルと婦人科腫瘍

著者: 南川淳之祐1

所属機関: 1箕面市立病院産婦人科

ページ範囲:P.34 - P.35

文献概要

 子宮内膜癌や乳癌のrisk factorsとして,ホルモン特にエストロゲンと関係の深い幾つかの因子が古くから知られている。したがって,ホルモン療法が行われ始めた当初から,これらの治療そのものが内膜癌や乳癌の引き金になるかもしれない危惧があった。閉経後婦人に対するエストロゲン補充療法が盛んに行われていた米国では,疫学的な研究手法が世界に先がけて発展したこともあって,ホルモンと内膜癌あるいは乳癌との関連を追求した調査研究が多くなされており,なかでも閉経期以降の婦人に対するエストロゲン療法が内膜癌の原因となり得ることが,ほぼ解明されて来た。避妊用ピル(OC)と内膜癌あるいは乳癌との関連についても,多くの研究成果が報告されているので,現在までに判明している知見を整理して見たい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら