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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科39巻1号

1985年01月発行

ヒューマンバイオロジー--臨床への展開 経口避妊

Topics

ピルとプロラクチノーマ

著者: 青野敏博1

所属機関: 1大阪大学医学部産婦人科教室

ページ範囲:P.36 - P.38

文献概要

 近年,血中プロラクチン測定の普及と神経放射線学的検査法の普及により,無月経婦人中に高プロラクチン血症やプロラクチノーマの症例が数多く発見されるようになってきた。エストロゲン剤をヒトに投与すると,血中プロラクチンのレベルが上昇し,実験動物では大量長期のエストロゲン投与によりプロラクチノーマを作り出すことができる1)。エストロゲンを含むピルの使用量も近年増加しており,アメリカやカナダでは,プロラクチノーマ症例の増加にはピルの使用が関与しているのではないかとの議論も出ている。
 本稿ではピルの服用とプロラクチノーマの発症の関係について賛否両論を紹介し,現在における公平な判断を示したい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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