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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科39巻1号

1985年01月発行

トピックス

初交年齢の低いことは子宮頸癌へのひきがねか

著者: 広井正彦1

所属機関: 1山形大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.38 - P.38

文献概要

 子宮頸癌は頸部の異形上皮より,上皮内癌,微小浸潤癌をへて最後に浸潤癌になるとされ,その間には20年から30年経過するものと考えられている1)。したがって癌化する以前の状態をチェックして,この時期に処置をすることにより子宮頸癌による死亡率を激減させることが出来るために,今日では少なくとも1年に1回パパニコロウ染色によるスメアテストがルーチン化されて来ている。
 しかし,この検診に対する費用も莫大のためによい方法を検討する必要がある。1976年Walton2)は頸癌のスクリーニングプログラムに関するレポートを提出した。これによると,1年おきにパパニコロウ・スメアが2回とも正常の場合には3年おきの検査でよい。35歳以後ではスクリーニングの間隔はのびて5年おきとし,もし,以前の検査で異常が見出せなかったものは,60歳でこのスクリーニングは中止とする。ここで35歳以後のスクリーニングの回数が減少することは,この以後に新しく異常が発生することは極めて稀れであるということに由来する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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