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薬の臨床
尿中微量estrogen半定量法の臨床における有用性の検討
著者: 鈴木康之1 林伸旨1 野間純1 安藤尚子1 清水一二美1 早田幸司1 占部清1 吉田信隆1 関場香1
所属機関: 1岡山大学医学部産科婦人科学教室
ページ範囲:P.53 - P.59
文献購入ページに移動尿中LH peakをDay 0とすると尿中estrogenは,自然排卵例ではDay−1〜Day+1に80〜100ng/ml,HMG-HCG療法例ではDay−2〜Day 0に120〜1,500ng/mlのpeak levelに達し,卵胞成熟の指標となることが示唆された。しかし,血清中estradiolは採血当日の尿中estrogen (r=0.639)より採血翌日の尿中estrogenと(r=0.714)より高い相関を示し,最終的には血中estrogenによるモニタリングが必要であると考えられた。
以上より,早期尿中estrogenが自然排卵例で40ng/ml,HMG例で100ng/mlのlevelに達した時点より,血清中性ホルモンによるモニタリングに切り換えれば,患者の負担も少なく適切な卵巣機能評価が可能となる。
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