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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科39巻10号

1985年10月発行

文献概要

ヒューマンバイオロジー--臨床への展開 体外受精

移植法と子宮内膜の条件

著者: 広井正彦1 斎藤英和1

所属機関: 1山形大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.787 - P.790

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 不妊症は10組に約1組の夫婦の割合であるといわれており,女性側の原因が2/3を占めるといわれている。また女性因子のうちで,卵管性不妊症は約1/3を占める大きな原因の1つである。マイクロサージェリーは,卵管因子である卵管の閉果や癒着を手術的に取り除き,卵管機能を回復させ,卵管が精子と卵子を運搬し,受精の場を与え,受精卵を子宮まで運搬できるようにするが,マイクロサージェリーにも限度があり,この手術によっても卵管機能を回復できない症例が数多く残される。
 体外受精—胚移植は,このマイクロサージェリーによっても卵管機能を回復し得なかった卵管性不妊夫婦にとって,卵管での受精を体外の試験管または培養血で肩代わりするという画期的な方法である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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