文献詳細
ヒューマンバイオロジー--臨床への展開 体外受精
体験を語る
多くの点で基礎的研究が必要
著者: 広井正彦1 斎藤英和1 佐藤文彦1 小川哲司1 金杉浩1
所属機関: 1山形大学医学部産科婦人科学教室
ページ範囲:P.795 - P.795
文献概要
血中のエストラジオールの測定は,卵胞発育のモニターとして重要なモニターのひとつですが,これを測定するには迅速法を用いても数時間を要し,毎日1〜2本の検体のために数時間をかけるのは少人数のIVFスタッフでは無理があります。そこでわれわれは,尿中の総エストロジェンをハイエストロテックによって測定し,卵胞の発育をモニターすることにしました。これは2時間で測定結果を出すことができますし,時間補正しますと,卵胞の発育に伴って上昇し,測定方法が簡易の割によく卵胞の成熟を評価できる指標であります。
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