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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科39巻12号

1985年12月発行

文献概要

ヒューマンバイオロジー--臨床への展開 先天異常--最近の診断と管理

超音波断層法による胎児診断

著者: 小林充尚1

所属機関: 1防衛医科大学校分娩部

ページ範囲:P.921 - P.927

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 超音波断層法,特に最近では最もよく使用されている電子スキャン法の発達進歩により,胎児奇形診断に関する最近の知見は急速に蓄積されてきた。超音波診断法の大きな特徴である嚢胞性・充実性の識別能,軟部組織の描出能,非侵襲性,反復検査可能性,リアルタイム性,動態検査可能性などを十分に利用することにより,胎児形態診断,特に先天異常に於ける超音波断層法の果たす役割は極めて大きくなってきた。
 一般に,超音波胎児診断はその目的により多岐にわたるが,時期的に見れば主として妊娠早期の時用で超音波的にまだ十分明瞭に各種臓器を描出することが難しい時期とそれ以後の時期とに便宜的に分けることが出来よう。本稿においては,このような観点から述べることにする。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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