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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科39巻12号

1985年12月発行

ヒューマンバイオロジー--臨床への展開 先天異常--最近の診断と管理

治療法の選択

著者: 杉山幸八郎1 和田義郎1

所属機関: 1名古屋市立大学医学部小児科学教室

ページ範囲:P.939 - P.943

文献概要

 先天異常ではしばしば重篤な心身障害をきたすが,その原因の多くは遺伝病で,根本的な治療法はない。それゆえ治療は症状発現の予防あるいは軽減を目的に行われるが,今日種々の治療法の開発あるいは改良がなされ,かなりの治療効果が期待できる疾患の種類は増加してきている。とくに先天代謝異常症においては蛋白質レベルの解析に加え,急速な遺伝子操作技術の発展によりDNAレベルでの解析が行われるに至り,根本的治療としてその成果が臨床応用される可能性を示唆する段階にまで至っている。
 このような著しい展開を認めている先天代謝異常症において,新生児期に要求される治療の現状とその問題点について記す。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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