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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科39巻12号

1985年12月発行

ヒューマンバイオロジー--臨床への展開 先天異常--最近の診断と管理

遺伝相談--私はこうしている

産科の立場から

著者: 荻田幸雄1

所属機関: 1大阪市立母子センター診療部保健相談室

ページ範囲:P.944 - P.945

文献概要

 遺伝相談とは,ある家族内における遺伝的異常の発生,またはその再発の危険にまつわる人間としての問題を取り扱う情報伝達の過程と定義され,相談に訪れた個人または家族などクライアントの遺伝的な問題に関する悩みを解決するための助言を与える一方,遺伝性疾患の発生予防,早期診断,早期治療などの一翼を荷うものと認識されている1)。つまり,必要があれば生殖行動の制限を行うことを可能とするような家族内での調整を図るために科学的根拠に基づいた事実を十分に理解させ,直面する問題について納得のゆく説明をし,これによって自らの意志によって行動することを援助するものとされている2)
 われわれは上記趣旨にのっとり,大阪市立母子センターに保健相談室をもうけ,その一部門として遺伝相談活動を行っているが,当相談室で行った遺伝相談の実態を中心にその実際について述べてみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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