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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科39巻2号

1985年02月発行

文献概要

ヒューマンバイオロジー--臨床への展開 流産

流産診断における超音波断層法の意義

著者: 竹内久彌1

所属機関: 1順天堂大学医学部付属順天堂浦安病院産婦人科

ページ範囲:P.91 - P.98

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 超音波断層法の登場により,子宮内にある妊娠初期妊卵ないしは胎芽の映像を観察できるようになってからすでに約20年を経過したが,その臨床的価値が飛躍的に高まったのはいわゆるリアルタイム超音波断層診断装置,とくに電子スキャン装置の実用化と進歩によるものであり,1976年以降のことである。
 いわゆるGS (胎嚢)の描出とその形態や大きさの読影による妊卵発育過程の認識と異常の診断は,次第に胎芽ないし胎児を観察対象とする方向に進んだが,リアルタイム装置の発達は,一方では妊娠初期胎芽の生存診断と計測診断を容易かつ確実なものとし,他方ではGSとその周囲の構造を予想以上に精密に描出してくれるようになった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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