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ヒューマンバイオロジー--臨床への展開 更年期障害
更年期障害をどうとらえるか—新しい概念と定義の提唱
著者: 五十嵐正雄1
所属機関: 1群馬大学医学部産科婦人科学教室
ページ範囲:P.153 - P.157
文献購入ページに移動 更年期障害をどうとらえるかというテーマを与えられたが,更年期障害という医学用語は,素人さえよく知っている分かり切ったことばであると同時に,他方,医学的には,分ったようで分らない意味を持っている医学用語であると私は思う。
「更年期障害をどうとらえるか」という問い自身に2つの解釈が可能であろう。その第1は更年期障害の患者をどのようにして診断するかという問いであり,その第2は更年期障害という概念をどのように考えるかという問いである。第1の問いは方法論であり,第2の問いは根本的な概念の問題である。私はこの論文ではより本質的な問題である第2の問いに対して論じることにする。
「更年期障害をどうとらえるか」という問い自身に2つの解釈が可能であろう。その第1は更年期障害の患者をどのようにして診断するかという問いであり,その第2は更年期障害という概念をどのように考えるかという問いである。第1の問いは方法論であり,第2の問いは根本的な概念の問題である。私はこの論文ではより本質的な問題である第2の問いに対して論じることにする。
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