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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科39巻3号

1985年03月発行

臨床メモ

超音波所見が正常な妊娠における流産の発生頻度

著者: 貝原学1

所属機関: 1東大分院産婦人科

ページ範囲:P.157 - P.157

文献概要

 妊娠の初期に,超音波電子スキャンによって胎児(芽)の心拍動を認めることができて正常と考えられていた妊娠が後に流産をきたしてしまうことがある。
 Gustavii1)は,児の染色体の異常や血友病の有無を検査するために,42例の妊婦に対して絨毛組織の生検を予定していたが,そのうちの8例のものが検査施行前に自然流産や児死亡をきたしていた。8例はすべて超音波断層法によって心拍動が認められたものばかりであった。彼はこのようなタイプの流産が,はたしてどの位の頻度で発生するものであるか,またその妊娠時期や母体の年齢との間にはどのような関連があるかを知ることは,特に,絨毛組織の生検を行うにあたっての必要不可欠な事柄であると述べた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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