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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科39巻3号

1985年03月発行

ヒューマンバイオロジー--臨床への展開 更年期障害

エストロジェン欠乏と骨代謝

著者: 大西利夫1 森本茂人1

所属機関: 1大阪大学医学部第4内科

ページ範囲:P.173 - P.176

文献概要

 更年期以降に顕著となる問題の一つに閉経後骨粗鬆症が挙げられる。骨粗鬆症は骨組織中の骨量の減少した状態を指すが,脊椎に圧迫骨折がおこると腰背痛,円背などの症状が出現し,また大腿骨骨折がおこると安静臥床を強いられることになる。わが国では老人の数が今後ますます増加することが予想されており,骨粗鬆症の予防法,治療法を明らかにすることは急務と思われる。
 閉経後骨粗鬆症の成因については現在なお明らかではないが,更年期以降の女性に本症の頻度が高いところから,エストロジェン欠乏が本症の成因の一つとして関与している可能性が考えられている。以下にエストロジェンと骨粗鬆との関係につき考察する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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