icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科39巻3号

1985年03月発行

講座 実地医家のためのホルモン講座

プロラクチン

著者: 青野敏博1 小泉清1 池上博雅1

所属機関: 1大阪大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.194 - P.198

文献概要

 プロラクチンは下垂体前葉ホルモンの中では比較的遅く抽出純化されたホルモンである。その理由としては下垂体内の含量が少なく,大量に存在する成長ホルモンの生物作用とオーバーラップがあったことがあげられる。1971年になってマウス乳腺を用いる特異性と感度の高いプロラクチン測定法が開発され,これを指標としてヒトプロラクチンの純化精製が行われた。
 純化したプロラクチンが入手できると,直ちにFrie—sen1)やSinha2)らにより,ラジオイムノアッセイ系が組み立てられ,その高い感度と多数のサンプルの測定が一度にできることから,プロラクチンの生物学的意義に関する研究が飛躍的に進展した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら