icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科39巻4号

1985年04月発行

文献概要

ヒューマンバイオロジー--臨床への展開 Fetal Surveillance--その臨床的対応

胎児仮死

著者: 佐藤郁夫1

所属機関: 1自治医科大学産科婦人科学教室

ページ範囲:P.251 - P.255

文献購入ページに移動
I.胎児仮死(Fetal distress)の概念
 胎児仮死の概念については,研究者によって種々の見解がみられるが,本邦では「胎児・胎盤系における呼吸循環不全を主徴とする症候群をいう」。そしてこのFetaldistressを胎児仮死と訳している(日本産科婦人科諸定義委員会)。胎児仮死は概念的には広義と狭義に分けられ,後者ではすでに顕性となった前記の症候群をいい,妊娠中,分娩時の双方を含むが,ほとんどが分娩中にみられる。また,臨床的には胎児仮死(Fetal distress)と潜在胎児仮死(Latent fetal distress)に分けて取り扱うのが実際的である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?