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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科39巻4号

1985年04月発行

文献概要

ヒューマンバイオロジー--臨床への展開 Fetal Surveillance--その臨床的対応 Topics

IUGRと胎児腎機能

著者: 山口善行1 下川浩1 中野仁雄1

所属機関: 1九州大学医学部婦人科産科学教室

ページ範囲:P.256 - P.258

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 子宮内胎児発育遅延(Intrauterine Growth Retarda—tion:IUGR)は,種々の要因によってひきおこされる病態を含んでおり,胎児に反映される観測可能な現象のうち「小さい」という共通項でくくることのできる症候群と考えられる。成長の遅延や停止を呈するこれらの胎児は一方では,諸臓器機能の成熟にも問題を有している可能性があり,その評価を行うことはIUGRの病態の解明はもちろんのこと,胎児の個別化管理をおこなううえで臨床上大きな意義を有している。本稿では,自験例をもとに胎児の腎機能に焦点を絞り,腎の尿産生能という観点から,IUGRとの関連性について述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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