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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科39巻5号

1985年05月発行

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トピックス

流産は細菌感染に由来するか

著者: 広井正彦1

所属機関: 1山形大学医学部産科婦人科

ページ範囲:P.302 - P.302

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 自然流産は感染による可能が強いと多くの研究者により長年信じられて来た。感染による敗血性流産についての存在は確かであるが,近年,性行為感染症(sexually transmitteddisease)の概念が提唱され,この際の感染源として従来からの好気性菌や嫌気性菌の他にもクラミジア(Chlamydia trachomatis,C.psittaci)やマイコプラズマ(Mycoplasma ho—minis,Ureaplasma urealyticum)が症状を示さないで進行して流産を起こすのではないかと考えられて来ている。
 そこでMundayら1)は妊娠28週以前で性器出血で入院した患者の頸管より検体を採取し,クラミジア,マイコプラズマやその他の細菌についても検査した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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