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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科39巻5号

1985年05月発行

ヒューマンバイオロジー--臨床への展開 子宮頸癌

Topics

子宮頸癌とヒトパピローマウイルス

著者: 川名尚1 吉川裕之1 山本悦太郎1

所属機関: 1東京大学医学部産婦人科教室

ページ範囲:P.326 - P.327

文献概要

 多くの疫学的研究から子宮頸癌は,性交の経験のない婦人には極めて稀にしか発生しないことが判っている。売春婦などの多くの男性と性交の機会のある婦人や若い時から性交経験の多い婦人に子宮頸癌が発生しやすいこともほぼ間違いないようだ。つまり,子宮頸癌は,男性性器から移入される何物かが原因となっていると考えられる。現在,この「何物」として性交によって移る微生物,即ちSexually Transmitted Diseases (STD)と精液がその候補となっている。
 性交によって移る微生物にはウイルスから原虫,カビに至るまで多くのものがあるが,その中で,発癌性の証明されているものはウイルスである。例えば,単純疱疹ウイルス(Herpes Simplex Virus,HSV),パピローマウイルスなどである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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