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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科39巻5号

1985年05月発行

文献概要

ヒューマンバイオロジー--臨床への展開 子宮頸癌 Topics

リンパ節廓清に対するCUSAの応用

著者: 桑原慶紀1

所属機関: 1東京大学医学部産婦人科教室

ページ範囲:P.328 - P.329

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 CUSA (Cavitron Ultrasonic Surgical Aspirator)は当初白内障手術のため開発されたが,1976年に脳神経外科用に改良され,脳腫瘍の除去に用いられるようになってから,一般手術への応用が注目されるようになった1,2)。現在では,肝臓ならびに脾臓外科領域でその有用性は認められ,多くの病院に設置されるようになってきた。
 本装置は,Ultrasonic surgical aspirator,Ultrasonicknife,Ultrasonically powered instrument,Ultrasonicscapelなど種々の呼称があり,我国では超音波メスとか超音波吸引装置とも呼ばれている。ニッケル製の振動子を電流の変化により超音波周波数で振動させ,それがチタニウム合金製のチップに伝わり,チップは23KHzで軸方向に100ミクロンオーダーの振幅で振動する(図1)。チップに接触した組織は乳化,組分化され,術野に流出する生理食塩水と共に吸引除去される。パワーの調節により,微小血管はチップの摩擦熱で凝固止血され,太い血管は選択的に露出され,必要に応じて結紮止血することができる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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