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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科39巻5号

1985年05月発行

原著

婦人科癌患者へのcis-platinum投与およびホスホマイシン同時併用時における尿中N—アセチル—β—D—グルコサミニダーゼ(NAG)の変動

著者: 岡村州博1 中岫正明1 山田和徳1 高浜一宏1 土岐利彦1 矢嶋聰1

所属機関: 1東北大学医学部産科婦人科教室

ページ範囲:P.345 - P.348

文献概要

 婦人科癌患者にcis-platinum (CDDP)を中心とした化学療法を行った際の腎毒性と,ホスホマイシン同時併用時における腎毒性の軽減を尿中N—アセチル—β—D—グルコサミニダーゼ(NAG)を連日測定することにより調べた。CDDP投与にて血清中BUN,クレアチニンの上昇はみられなかったが,尿中NAGは著明な上昇を示した。この際に,ホスホマイシン2g〜4g,同時併用するとNAGの上昇は抑えられた。
 CDDPの腎毒性を軽減する一方法としてホスホマイシン同時併用は有効と思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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