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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科39巻5号

1985年05月発行

薬の臨床

新しく開発されたE3−16—Gラテックステストの検討

著者: 大森研二1 藤井正博1 本庄英雄1 岡田弘二1

所属機関: 1京都府立医科大学産婦人科教室

ページ範囲:P.355 - P.359

文献概要

 妊娠末期の胎児—胎盤機能検査として現在E3—LAIR法を用いた簡易測定法が実用化され,広く日常臨床に用いられている。このE3—LAIR法は母体尿中の総エストロゲンを半定量するものである。今回我々は母体尿中のE3−16—Gのみを特異的に半定量するE3−16—Gラテックスキットを用いて臨床サンプルにつき種々検討を加えた。この尿中E3—16—Gの測定は従来より母体腎疾患,妊娠中毒症等において有用であることが知られている。我々は基礎的検討としてこのE3−16—Gラテックスキットと現在用いられているE3—LAIR法のものを比較検討した。その結果両者はよく相関することがわかった。E3−16—Gラテックスキットが従来のものと同様に利用出来るということが判明した。さらに臨床症例についていくつか検討を重ね,従来のものより早期に異常が発見される可能性を示した。今後さらに多くの症例について検討が加えられれば,より有益であると考えられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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