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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科39巻6号

1985年06月発行

特集 図でみる病態産婦人科学--適正治療のために

胎児・新生児

新生児感染症

著者: 北島博之1 竹内徹1

所属機関: 1大阪府立母子保健総合医療センター新生児科

ページ範囲:P.534 - P.539

文献概要

 周産期医療の進歩と共に新生児感染症に対する医療内容も抗生物質を初めとして著しく進歩した。本稿では主に周産期特に分娩前後における感染症に関する診断的な情報収集の方法について述べる。この時期は胎児・新生児に感染症が発生すると全身感染症の形で重篤な敗血症や髄膜炎に発展しやすく,しかも症状が出現した時には病勢が進行していることが多い。周産期因子を考慮した危険因子の確認と予防対策が最も重要と考えられる。最近,たとえばGBS感染症に対して母体へのワクチン投与まで考えられているが現状では厳密な意味での予防方法はない。したがって新生児が発症してから周産期因子を見直すのでなく,発症前にこれら諸因子を評価し"疑い"をもって診断・治療を開始し病状を最小限に止める努力をしなければならない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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