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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科39巻7号

1985年07月発行

トピックス

妊娠中の喫煙は幼少時の知能・精神発育を低下させる

著者: 広井正彦1

所属機関: 1山形大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.556 - P.556

文献概要

 最近,タバコの害が多く指摘され,とくに母親が妊娠中に喫煙していると,生まれた児の精神発育や行動での異常がみられると報告されて来ている。しかし,これらの異常は必ずしも喫煙のみによるとは限らず,遺伝的な要因もあれば,一般に喫煙の習慣のある者はアルコールを多量にのみ,不安係数も高く,離婚率も高く,職業も転々と変えるものが多く,それらをとりまく環境因子もこれらの児の発育障害や異常と関連性が強いといえる。この問題を解決するためには,多くの症例を用いて分析しなければならない。
 そこでNaeyeら1)は,アメリカでの12の大学とその関連病院で1959年から1966年にかけて生まれた児につき,7年後に詳細に追跡調査した。この中で母親が甲状腺機能低下症,痙攣性疾患,糖尿病,アルコール中毒症などに罹患している場合は統計より除外した。また児が双胎や三胎の場合も除外した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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