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ヒューマンバイオロジー--臨床への展開 Sexually Transmitted Diseases (STD)
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わが国では,経済環境の好転,衛生思想の普及により近年,不妊症における感染症の頻度は減少傾向にある。しかし一方,海外渡航の自由化,若年層における性道徳の変革は起因菌の多様化をもたらし,病態を複雑にした。感染がfertilityにいかに関与するか明らかでない点も多いが,侵した部位によってその機序をまとめると表1のようになる。外陰・腟・頸管の炎症とその影響については,すでに述べられているので,ここでは不妊ともっとも大きな関係をもつ卵管の炎症後遺症と子宮腔癒着について触れる。
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