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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科39巻8号

1985年08月発行

文献概要

ヒューマンバイオロジー--臨床への展開 Sexually Transmitted Diseases (STD) Topics

感染症と不妊

著者: 百瀬和夫1 古川隆正1 間壁さよ子2

所属機関: 1東邦大学医学部第1産婦人科教室 2東京神田第2クリニック

ページ範囲:P.657 - P.659

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 わが国では,経済環境の好転,衛生思想の普及により近年,不妊症における感染症の頻度は減少傾向にある。しかし一方,海外渡航の自由化,若年層における性道徳の変革は起因菌の多様化をもたらし,病態を複雑にした。感染がfertilityにいかに関与するか明らかでない点も多いが,侵した部位によってその機序をまとめると表1のようになる。外陰・腟・頸管の炎症とその影響については,すでに述べられているので,ここでは不妊ともっとも大きな関係をもつ卵管の炎症後遺症と子宮腔癒着について触れる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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