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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科39巻8号

1985年08月発行

文献概要

症例

妊娠中の児に認められた左心形成不全症候群の1例

著者: 増崎英明1 宮村庸剛1 安永昌子1 石丸忠之1 山辺徹1

所属機関: 1長崎大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.683 - P.687

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 電子スキャンによる胎児心エコー図(fetal echocardiography)は先天性心疾患の診断に有用といわれる。左心形成不全症候群は左心系に閉塞または狭窄を有する心奇形で,その予後はきわめて不良とされている。私どもは妊娠31週の子宮内胎児発育遅延の例に胎児心エコーを施行し,左心形成不全症候群と診断して経過を観察したところ,妊娠32週に子宮内胎児死亡をきたし,剖検で本症と確認された例を経験したので,文献的考察を加えて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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