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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科39巻9号

1985年09月発行

文献概要

ヒューマンバイオロジー--臨床への展開 無排卵症

GnRHおよびhMGの律動的投与による排卵誘発法

著者: 正岡薫1 熊坂高弘1

所属機関: 1獨協医科大学産科婦人科学教室

ページ範囲:P.717 - P.724

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 卵胞成熟,排卵を調節するgonadotropin (Gn)の分泌には多くの種属において一定のリズムがあり,ヒトでは1〜2時間周期の律動性(pulsalility)をもっていることが以前より知られていたり。1)近年,このGn分泌の律動性は視床下部から下垂体門脈中へ放出されるgonado—tropin-releasing hormone (GnRH)の律動的分泌を反映したものであること2,3)や,Gn分泌の維持にとってこのGnRHの律動的刺激が必須の条件であること4)などの事実が明らかとなった。したがって,GnRHを1〜2時間おきに律動的に投与し,内因性Gn分泌を刺激して排卵誘発を行う方法が最近注目されている5〜8)
 一方,外因性Gn療法についても最近では,内因性Gnの分泌パターンに近似させた律動的なhMG投与が行われ,従来の方法より有効であるという報告9〜11)がみられる。本稿ではこれらGnRHあるいはhMGの律動的投与法について当教室におけるデータを紹介し,概説してみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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