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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科39巻9号

1985年09月発行

ヒューマンバイオロジー--臨床への展開 無排卵症

ゴナドトロピンによる排卵誘発法—HMG療法の問題点

著者: 石丸忠之1 山下隆則1

所属機関: 1長崎大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.725 - P.733

文献概要

 最近,Gn-RH pulsation療法が注目され,副作用防止の面から,その有用性が高く評価されている1-4)。しかし,Gn-RHは下垂体を刺激し,内因性のgonadotro—pinを分泌させる方法であるから,下垂体性無月経にはほとんど効果がない。また高価な注入装置を必要とし,さらに患者の日常生活が制限されるなどの欠点を有している。したがって,全面的にHMG療法に代わる方法とはいい難いところから,HMG療法の評価は依然として高いものと思われる。しかし,HMGは性腺への刺激が強力であるため,多発排卵や卵巣過剰刺激症候群ovarian hyperstimulation syndrome (OHSS)などの副作用発生も少なくなく,問題となっている。そこで本稿では,HMG療法の問題点について私どもの研究成績を中心に概説する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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