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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科39巻9号

1985年09月発行

ヒューマンバイオロジー--臨床への展開 無排卵症

Topics

体外受精のための排卵誘発法—採卵のタイミング

著者: 星合昊1 千田智1 上原茂樹1

所属機関: 1東北大学医学部産科学婦人科学教室

ページ範囲:P.734 - P.736

文献概要

 IVF-ERが治療として臨床応用され始めた当初Ed—wardsらは自然排卵周期(natural cycle)にて妊娠分娩例を得ており,hMG,hCG等を使用した排卵誘発周期においては生児を得られなかった。同様Lopataらもnatural cycleにて生児を得た。しかしTrounsonがClomid-hCGによるcontrolled cycleにて妊娠分娩例を得て以来,各施設にて検討が重ねられ,現在では完全なnatural cyceleでのIVFは少なくなり,自然排卵周期をもつ患者でも何らかの排卵誘発を行っている。このようなstimulated cycle (Clomid-LH surge, Clomid-hMG—LH surge)やcontrolled cycle (Clomid-hCG,Clomid—hMG-hCG)を採用することにより多数の成熟卵を得ることが可能となり,またhCGを投与することにより採卵時間を決めることができ,計画性が出てきた。しかし実際のスケジュールや投与量,採卵時期は施設によって種々である。ここでは当科の方法を例に,2,3の問題点について検討する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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