文献詳細
症例
子宮内膜症組織からの由来が疑われる腸腰筋内腺癌の1例
著者: 岡村隆1 竹内亨1 西井修1 柳沼忞1 小林拓郎1
所属機関: 1東京大学医学部附属病院分院産婦人科
ページ範囲:P.751 - P.754
文献概要
子宮内膜症の悪性変化を確定診断することは困難であるが,本症例のごとく,リンパ節中の腺組織の存在は強く悪性腫瘍を疑うべきであり,その早期診断には,67Ga scintigraphyや直接視診が必要かつ有用であると思われた。また子宮内膜症の治療として現在Danazol療法が広く用いられるようになったが,かかる治療は長期間を要するので,治療中,臨床症状が軽快しない,あるいは増悪する場合にも直接視診や67Ga scintigraphyが必要であると考えられた。
掲載誌情報