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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科4巻1号

1950年01月発行

境界領域 眼科から

妊娠時に見られる眼底所見

著者: 植村操1

所属機関: 1慶應義塾大學醫學部眼科學

ページ範囲:P.33 - P.36

文献概要

 妊娠又は産褥に際して,所謂弱視或は失明の來ることは,可成り以前から知らたていたが,その詳細は不明であつた.然るに檢眼鏡が發明されて眠底を檢査することが出來るようになつてから,此内に眼底に變化があるために視力が害されているもの,又認むべきものないものとがあることが判つた.即ち妊娠腎に際しては妊娠腎性網膜炎と子癇性黒内障とがあることが知られた.
 それでは妊娠腎患者は網膜炎の來る頻度はどの位かというと,その報告は至つて少い.或る報告者は極めて小さい數を示しており,或る學者は妊娠腎の際には網膜炎を起さないとさえ云つているが之は誤りである.又或る學者は15%近くも起ると云つている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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