文献詳細
症例研究
文献概要
緒言
腹膜僞粘液腫は卵巣又は虫垂或はその兩者に原發し,腹腔内の處々に黄褐色粘稠膠樣の物質を發現すると共に,特異な腹膜處見を呈する比較的稀な疾患である。1884年Werthが卵巣嚢腫を伴つた症例を報告し腹膜僞粘液腫と命名してから,1901年にはFraenkelが虫垂の變化を伴つた症例を報告している。その後高松(1949)(2)によると外國では凡そ83例,我が國では37例の報告があるが,私も最近その1例を經驗したので報告する。
腹膜僞粘液腫は卵巣又は虫垂或はその兩者に原發し,腹腔内の處々に黄褐色粘稠膠樣の物質を發現すると共に,特異な腹膜處見を呈する比較的稀な疾患である。1884年Werthが卵巣嚢腫を伴つた症例を報告し腹膜僞粘液腫と命名してから,1901年にはFraenkelが虫垂の變化を伴つた症例を報告している。その後高松(1949)(2)によると外國では凡そ83例,我が國では37例の報告があるが,私も最近その1例を經驗したので報告する。
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