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文献概要
症例研究
子宮惡性絨毛上皮腫の脊髓轉移と思われる例
著者: 原口哲之1 伊集院久雄1
所属機関: 1長崎醫科大學産婦人科學教室
ページ範囲:P.68 - P.70
文献購入ページに移動緒言
絨毛上皮腫は比較的早期に血行を介して殆んどあらゆる身體の組織,又は臟器に轉移する惡性の腫瘍で,1832年Netzelより始めて觀察されてから次々に詳細な研究がなされ,諸所に轉移した貴重な症例も幾多報告されている.然し絨毛上皮腫が脊髓を侵した例は轉移性のものでも,變位性のものでも極めて稀で僅かに數例を數えるに過ぎない.
我々は最近當教室で轉移性に脊髓を侵したと思われる子宮絨毛上皮腫の1例を經驗したからここに報告しようと思う.
絨毛上皮腫は比較的早期に血行を介して殆んどあらゆる身體の組織,又は臟器に轉移する惡性の腫瘍で,1832年Netzelより始めて觀察されてから次々に詳細な研究がなされ,諸所に轉移した貴重な症例も幾多報告されている.然し絨毛上皮腫が脊髓を侵した例は轉移性のものでも,變位性のものでも極めて稀で僅かに數例を數えるに過ぎない.
我々は最近當教室で轉移性に脊髓を侵したと思われる子宮絨毛上皮腫の1例を經驗したからここに報告しようと思う.
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