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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科4巻2号

1950年02月発行

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海外の動き

ページ範囲:P.86 - P.87

文献概要

産婦人科患者の早期離床
 R.de Soldenhoffは早期離床と云う言葉の意味は各國及び各學者によつて可成の差異があるとし,先ず北米合衆國では手術後或は分娩後24時間内に離床することを意味し,ヨーロツパの或る國では患者が手術室或は分娩室から直ぐに歩いて室に歸ると云うことを云つている.著者自身は早期離床とは分娩後又は手術後の第3日目に床を離れることを意味するとしている.勿論この場合に著者は,Leithauser氏法で手術後8時間以内に寢臺の傍に起立して3〜4回咳嗽をさせる,殊に呼吸器合併症の發生の惧れがある時には,その様にさせると云つている.
 著者はその樣にして,1年間の早期離床を試驗した2735名の入院患者及び1878回の分娩に就て調査した結果を,前年度の結果に比較しているが,帝王切開術,子宮筋腫剔出術及び其他の手術の際に,早期離床の心理的影響は非常に顯著であつて,特に前に帝王切開術を受けておつた婦人では,以前には術後14日間も就床させられておつたので,一層その様であつた.患者は何れも迅速に正常状態に復したと云う事實に深い感銘を表しておつた

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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