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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科4巻5号

1950年05月発行

症例研究

婦人に於ける腎・腎孟及び尿管の重複症,特に尿管の膀胱外開口に就て

著者: 坂倉啓夫1 萩原信之1

所属機関: 1慶應義塾大學醫學部産婦人科教室

ページ範囲:P.196 - P.200

文献概要

緒言
 腎,腎盂及び尿管の重複症を伴う尿管膀胱外開口の様な泌尿器異常は,泌尿器科領域に於ても珍しいものに屬するが産婦人科領域に於ては殊に稀有なものと思われる.特に尿管膀胱外開口に就いては西歐に於てはThomが191例を集計し(1928)更にGloorが86例を追加している.本邦に於ては昭和7年高橋,市川が第1例を報告して以來諸家の注目を惹き昭和23年志田は29例を集計しているにすぎない.余等は最近腎,腎盂及び尿管の重複症を伴い尿管が膀胱外に開口し且つ尿管の開口端に近く嚢腫樣擴張を呈する1例を經驗したので,泌尿器系異常の所見を稍詳細に且つ腫嚢腫との關係を併せ記述する次第である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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