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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科4巻7号

1950年07月発行

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海外文献

ページ範囲:P.298 - P.299

文献概要

分娩直後の膣内にスルファチアゾール末撒布法に就て
C. W. Rotter and R. H. Long.
 分娩完了直後に腟内にスルファチアゾール末を撒布する効果に關する研究はロツター及びロングの兩氏によつて1946年に始められた.この研究の主眼は分娩後の早期に於ける疾患の發病に封するこの藥物の効果を判定することであつた.胎兒及び胎盤が分娩され,又必要處置も完了し,出血も止められた後に,左右陰脣を二本の指で開いてチアゾール末5gを示指及び中指で腟管中に深く後腟円蓋及び子宮頸部附近に至るまで撒布するのである.
 この成績の比較研究の基礎をなす症例は1948年6月15日から同年8月1日迄にGlenville Hospital及びBoothMemorial Hospitalで經腟性分娩をした者に就て行われたのである.これ等症例は2群からなつている.即ち第1群は腟内にチアゾール末を使用した者,第2群は腟内に何等のスルフオン劑も使用しなかつた者である.腟を經て分娩が行われた時の分娩時最後の處置として,腟内に豫防的にチアゾールを使用した結果,惡露の量及び惡臭は明瞭に減少したことが認められた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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