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文献概要
原著
所謂卵管通色素法(Chromotubation)の實驗と其の考察
著者: 脇本讓1
所属機関: 1縣立廣島病院産婦人科
ページ範囲:P.309 - P.310
文献購入ページに移動緒言
所謂不妊症を主訴として外來を訪れる患者の凡そ30%に於てその原因が婦人側に存する現今,其の診斷には全身檢査と共に卵管通否の決定は絶對缺くべがらざる者であろう.X線診斷の發逹につれ先ず卵管造影術が,次でRrubinの通氣術,並に卵管通水試驗,フエノールフタレイン又はインジゴカルミンによる卵管通色素法等相次で發表されいずれも一長一短を有しているが,臨床家の我々としては最も安價に,簡單に,無痛に,迅速に,而して確實に利用出來る法を現想とする.私は最近三谷教授のChromotubationを追試して種々感ずる處があつたので以下症例を擧げ之に若干考察を加えて報告したいと思う.
所謂不妊症を主訴として外來を訪れる患者の凡そ30%に於てその原因が婦人側に存する現今,其の診斷には全身檢査と共に卵管通否の決定は絶對缺くべがらざる者であろう.X線診斷の發逹につれ先ず卵管造影術が,次でRrubinの通氣術,並に卵管通水試驗,フエノールフタレイン又はインジゴカルミンによる卵管通色素法等相次で發表されいずれも一長一短を有しているが,臨床家の我々としては最も安價に,簡單に,無痛に,迅速に,而して確實に利用出來る法を現想とする.私は最近三谷教授のChromotubationを追試して種々感ずる處があつたので以下症例を擧げ之に若干考察を加えて報告したいと思う.
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