文献詳細
症例研究
文献概要
性器精核の好發部位は卵管で卵管結核は,女子性器結核中約80%に逹し,子宮は之に次ぎ約11%を占むるに過ぎない.而してその殆んどすべてが結核性子宮内膜炎で,子宮筋層が結核浸潤を蒙ることは稀であると云われている.從つて子宮結核の場合はWeibelの云う如く,子宮の形及び大きさは殆んど變化せず.むしろ小さいことが多いのである.偶々吾が教室に於て子宮結核が筋層炎を併發して子宮が甚しく膨大したが,主としてレ線深部照射治療により殆んど治癒せしめ得た1例を經驗したので茲に報告する次第である.
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