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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科40巻1号

1986年01月発行

先進医療—日常診療へのアドバイス 特集

明日へのホルモン療法

尿中エストロゲンの簡易迅速測定法による卵胞発育のモニター

著者: 青野敏博1 荻野瑠美1 田坂慶一1 脇本博1 寺川直樹1 三宅侃1

所属機関: 1大阪大学医学部産科学婦人科学教室

ページ範囲:P.47 - P.49

文献概要

 HMG-HCG療法によって排卵誘発を行う際にHCGに切り替えるtimingを計るのが大変むずかしい。なぜなら,卵胞の発育に要するHMGの量は個人差が大きく,もし卵胞が十分発育していない段階でHCGを投与すると,排卵しないばかりでなく,卵胞ば閉鎖していまい,一方HMGの量が相対的に多すぎると.卵巣腫大や多発排卵から多胎妊娠を招来する。
 これ迄に卵胞の発育状態をモニターする方法として,頸管粘液の量や性状を調べたり,血中estradionをRIAによって測定したり,超音波断層法によって直接卵胞径を計測する方法などが用いられてきた。しかし,いずれも精度に問題があったり,手数がかかったりで,より簡便な方法の開発が待たれていた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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