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先進医療—日常診療へのアドバイス 特集 明日へのホルモン療法
子宮内膜症の新しいホルモン療法
著者: 川島吉良1
所属機関: 1浜松医科大学産婦人科学教室
ページ範囲:P.59 - P.61
文献購入ページに移動 子宮内膜の異所増生によって発症する子宮内膜症,就中外性子宮内膜症のホルモン療法は,Wilson (1940)1)によってアンドロゲンが使用されたのに始まる。男性ホルモン療法はエストロゲンと拮抗して効果をもたらすが,男性化という忌むべき副作用を招来した。そこへ登場したのがKistner (1958)2)の合成ゲスタゲンを使用する偽妊娠療法である。子宮内膜症患者が妊娠すると快方に向かうことからヒントを得たもので,エストロゲンと合成ゲスタゲン剤の連続投与が腺上皮細胞の萎縮と間質の脱落膜様変性を招来し,治癒機転を営むものと推測される。
1970年代に入ると,抗ゴナドトロピン剤のグナゾールがGreenblatt & Dmowski (1971)3),Friedlander(1973)4)らによって開発され,さらに1980年代に入ると,19—ノルステロイド誘導体のゲストリノンがCoutinho (1982)らによって臨床応用が開始されたのに続いて,LH-RH作動薬であるブセレリンがMeldrum etal.(1982)6)によって開発され今日に至った。
1970年代に入ると,抗ゴナドトロピン剤のグナゾールがGreenblatt & Dmowski (1971)3),Friedlander(1973)4)らによって開発され,さらに1980年代に入ると,19—ノルステロイド誘導体のゲストリノンがCoutinho (1982)らによって臨床応用が開始されたのに続いて,LH-RH作動薬であるブセレリンがMeldrum etal.(1982)6)によって開発され今日に至った。
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