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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科40巻11号

1986年11月発行

グラフ 目でみる胎盤の診断学・11

周産期感染症と胎盤所見

著者: 中山雅弘1

所属機関: 1大阪府立母子保健総合医療センター病理

ページ範囲:P.790 - P.791

文献概要

 胎盤の病理で最も重要な疾患は感染症である。胎内における感染の経路として血行性にくるタイプと上行性にくるタイプがある。血行性感染で最もよくみられるタイプはウイルスによるものであるが,細菌群では梅毒,リステリア等が知られている。血行性感染は絨毛に炎症がみられる。
 典型的な絨毛炎では,リンパ球様の小円形細胞の浸潤が認められる。絨毛炎が非常に高度のときには,どの標本上にもみられるが局所的のことも多く,従って絨毛炎即ち胎内での血行性多感染症が予測されるときはできるだけ胎盤実質より多くの標本を作ることが必要になる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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