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先進医療—日常診療へのアドバイス 特集 婦人科癌の化学療法
婦人科癌化学療法効果判定基準の要点
著者: 加藤俊1 西村治夫1
所属機関: 1久留米大学医学部産婦人科学教室
ページ範囲:P.803 - P.806
文献購入ページに移動 相次ぐ制癌剤の開発により,最近では化学療法が癌治療体系において重要な地位を占めるようになってきた。しかしながら,制癌剤の評価とくに固形癌に対する臨床効果判定については,これまで多くの方法が提案,実施されてきたにもかかわらず統一した尺度の下に的確な評価をなし離い状況であった。そこで,これらの問題を解決すべく,昭和52年より小山善之,斎藤達雄両博士を中心に各臓器の癌に共通の統一された判定基準の作成作業が開始され,昭和55年に完了立案,同年日本癌治療学会の効果判定基準として承認された。さらに,この基準に沿って各臓器毎の各論作成が行われることになり,婦人科癌の責任者として筆者が任命され昭和57年に「婦人科がん化学療法の直接効果判定基準」を決定した。本稿ではこの判定」基準の概略を紹介するとともに今後の問題点についても触れてみたい。
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